ー「母乳回帰」を国民的懸案としてー
ー横浜市にある自宅出産専門助産院、バースハーモニーでは"受胎指導"や"血のでない出産"のためのからだ作りとして「食」による取り組みに力をそそいでいる。38才で受胎指導を受け1年後に第一子を4年後に第二子を出産した女性へ、齋藤純子院長がインタビュー。「食」への取り組みがどのように体を変えていったかを第一子と第二子の受胎と出産、授乳をテーマに話しを聞いたー
「38才/受胎指導から始まった食への取り組み」制作後記
38才から生理▶受胎▶出産▶授乳▶断乳▶生理▶受胎▶出産▶授乳のサイクルで41才までの「食」と「体」と「出産体験」を聞くと、いかに私たちの体が陰性体質を作り上げているかがよく分かります。
近頃は放射性物質に汚染された食べ物に敏感になっていますが、化学物質のはいった添加物も私たちの体には大量に入っていて、すでに陰性過多の傾向がありそうです。
陽性である肉類を食べれば熱を発し、体の欲求は冷ますことに向かいます。
体が冷えれば今度は暖めたくなる・・・極陰と獄陽のスパイラルが始まるわけです。
特に陰性過多の体はゆるみ、倦怠感をつくり、ケガをした場合も血は止まらず治癒そのもののプロセスを遅らせます。細胞は基本的に塩基で出来ていますから陰性であるカリウムの摂取は細胞の修復や免疫細胞の動きも鈍くなります。
草食系の男子が増殖しているとして、肉食系の女子の嘆きが笑えないほど少子化の問題は深刻だという人もいますが、草食男子の「食」について見直してみる必要はないでしょうか?
草食系と呼ぶものの、「食」に関しては穀物と野菜中心ではない男子が多くいるのではないかと危惧しています。
ジュース、パン、カップ麺、スナック菓子、女性ホルモン注入のハンバーグや鶏の唐揚げ、フランクフルトなどコンビニやスーパーに陳列されている食品類は幼少期から馴染みの深い手軽なものばかり。さらにスポーツ飲料、スナミナ飲料、コーヒー、アイスクリーム、デザート類、ビール、お酒などが加われば・・・さらに頭髪染料などで仕上げてリッバな陰性過多で酸性血液の男子ができあがります。
ゆえに熱に弱く弱アルカリ性である必要のある精子は製造減少、さらに低い生産性は低い消費活動で十分なはずです。
というわけで男性機能低下 / 精子省エネ政策は「新しい食」が入ってきた戦後昭和時代の低流から平成時代の本流へと浮かび上がり実積を残してきたわけです。
不妊の問題は女性は少女期から自らの体で個人としても意識しやすいのですが、男性の方は女性ほど顕在化しづらく、父親は家におらず、昔からある地域の若衆コミュニティも減り、結婚してもお互いのキャリアを尊重するあまり家族計画は先送りが正当化され、気がついたときはすでにそれぞれの社会的ストレスとすれ違い夫婦でマンネリ化しています。
それでも女性は卵子が生涯でおよそ500個しか作らないので有効に大切に使う必要がありますから、いったん子づくりを考え始めると男性に計画性と確実性を堂々とせまります。これがまた男性の性的機能不全を作りかねません。
嗚呼、、、
「食」のあり方を考えることは未来を創る原動力であるはずの「生命力」を立てなおすきっかけをくれると、思います。
草食系男子から肉食系男子への方向転換は、雑穀類中心と季節の野菜、日本古来の発酵食品をもって、まずは「食」の転換を図り命の立て直しを果たすことが近道となりそうです。
そして、一番最初の「食」であるおっぱいの質が「生命力」を育てる「舌」を作る要だと信じています。
かような理由で、戦後のミルク政策から母乳への回帰を重要な国民的懸案としたいと思います。
参考記事▶ 食の陰陽、お産の陰陽、体と心の陰陽
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